火縄中筒 二重巻張 江州国友九兵衛縁寿 鉄筒・丸に違鷹羽家紋銀象嵌
Antique Gun Hinawathiyuzutu [Nijyu-Makihari Gousyu Kunitomo Kyuubei]
品番:GU-060312 |
国 Country(Kuni)・時代 Era(Jidai):近江国(Gousyu/Oumi) 江戸時代(Edo era) |
種別:火縄式銃砲 |
【解説】この銃は国友筒と呼ばれる火縄銃です。銘は二重巻張 江州国友九兵衛縁寿です。江州とは、近江国(おうみのくに)、東山道に位置。領域は現在の滋賀県にあたります。本作の作者の国友九兵衛縁寿は国友筒鍛冶の第一人者であり、その腕前は高く評価されています。国友系鍛冶は幕府の御用鍛冶で作品も多く、発注も各藩の需要にしたがって注文打ちされた為、外観上は国友地方特有の特徴を求めることが困難です。しかし鉄質が抜群に良く、造りも確かで地方的特長に乏しいのが国友筒の特徴とも言われています。つまり万人が想像する最もオーソドックスな火縄銃スタイルということで造りが良く飽きがこない銃になります。その中で本作は人気の国友侍筒で、銃身の鉄質も良く、更に銃床の木質も最高の樫を用いるなど厳選された材料に高度な技術を用いての造り込みです。銃身はオクタゴンバレルですが、単に角ばっただけのものでは無く、平らな部分が丸みを帯びる曲線となっている凝った造り込みの銃身です。鉄味は御覧いただいております通り極上な状態で、艶があり羊羹のような雰囲気になっています。尾栓は外していません銃身から火穴極近くまで貫通です。火穴もそこそこ痛みが無い状態です。下部に刻銘がキッチリと入っています。銃身元上部には違鷹羽家紋が銀象嵌されています。重い銃身を外してみますと、銃床の内側にも作者名が入っています。(伴治兵衛○)当時は銃身を作る鍛冶職人、銃床を造る木工職人、機関部カラクリ職人がそれぞれ分業制になっていたことが判ります。鉄砲鍛冶に木工工作が出来るわけも無く、当たり前といえばそれまでですが、当時の記名が綺麗に残っている木床を見ると、銃身が密着していて外気に触れなかったのでしょう。ここ一年以内に書かれたように鮮明であり、ビックリです。国友九兵衛縁寿という鉄砲工の作、弊社で取り扱うのは2度目になります。前にご紹介させて頂きました同作の銃も高級な銃でした。今回も、やはり一流工が作るものは流石に上手いものだと感心させられます。位高い名将が所持していたと推察される質の高い一丁です。カラクリは完全。伝来が良さそうで外観の保存状態は極めて良好です。本品は、抜群のスタイルと、極めて良好な保存状態が魅力たっぷりの土佐火縄侍中筒で雰囲気が良く御奨めの逸品です。 |
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